NPO法人 八女空き家再生スイッチ

団体名:特定非営利活動法人 八女空き家再生スイッチ (旧:特定非営利活動法人 八女文化振興機構)
所在地:〒834-0031 八女市本町2-462
理事長:高橋康太郎(たかはし こうたろう)
☎0943-24-5545
会員数:101名(理事5名、正会員23名)*2016年3月現在
設立:2003(H15)年2月(同年7月11日法人登記)(2015年9月法人名称変更)
年会費:5,000円(正会員)、3,000円(賛助会員)
会員加入方法:郵便振替口座にお振込の上、上記番号にお電話いただくか、info@yame-machiya.net宛に、氏名・住所・ご連絡先をご記入の上、送信ください*
記号番号:01770-2-166771
口座名義:特定非営利活動法人 八女空き家再生スイッチ
トクヒ)ヤメアキヤサイセイスイッチ

●団体発足の経緯
八女市は一口で言えば「文化都市」であります。岩戸山古墳に代表される八女古墳群、八女福島の灯籠人形、江戸後期からの昭和の初期まで繁栄を伝える八女福島の町並み、八女福島仏壇・八女提灯・八女石灯ろう・八女手漉き和紙に代表される伝統工芸、坂本繁二郎画伯に代表される芸術活動等など、固有のすばらしい文化を育んできました。私たちはこれらの文化遺産を後世に伝え残していく活動をとおして、文化を守り育て、地域に誇りを持つ住民を育て、八女の伝統と文化を活かしたまちづくりを推進するため、社会貢献をする団体として特定非営利活動法人を設立しました。 Bunka01 岩戸山古墳(筑紫君磐井の墓とされる)
●八女空き家再生スイッチの主な活動内容
○八女福島の町並みを保存再生する活動 特に近年力を入れているのが市の中心部に残る八女福島の町並みの保存継承です。その中でも、町家等で規模が大きい等の理由から保存再生が困難な物件に対して、市民と行政の恊働の取組みを模索して活動を展開しています。 Bunka02 旧八女郡役所の建造物・南西方向から Bunka03 旧八女郡役所の建造物・北方向から Bunka04 旧八女郡役所の建造物・内部 「旧八女郡役所」に関する調査及び保存再生計画のページ   現在、町並みほぼ中央の中宮野町で、旧往還道から南に少し入ったところに「旧八女郡役所の建造物」(建物は、明治中期に廃藩置県後設置されたもので、大正時代に大正町に郡役所が移転した後は、精蝋所、軍需工場等に使われた歴史があり、八女福島の歴史上大変重要な存在となっていて、地元の多くの人々にとって思いの深い建物です。)が残っています。
しかしながら、長期にわたって空き家となっているため年々老朽化が進み、早急な対応が必要となったため、私たちは2009年12月に屋根にテントをかけました。そして、家屋の所有者(一人)と土地の所有者(二人)は、維持管理の面も含めまして困難な状況が続く中で、2010年12月に公益団体である私たちのNPO法人に寄附されました。今後、私たちは、この貴重な建造物を後世に保存継承するため、八女市と多くのまちづくり団体と連携し、あらゆる人々の力を結集し、保存再生活動を展開する決意です。 Bunka05 鬼瓦・福岡県の「福」 建物の修理および改修にあたっては、地元の建築の技術・技能者の集団「NPO法人八女町並みデザイン研究会」の建築士及び職人に、伝統的建造物の価値を損なわないような修理工事のサポートを担ってもらいます。また、建物の活用については、当NPO法人メンバーを中心に行っていく予定です。

●芸術文化を振興・継承する活動 八女福島の町家建築で、交流及び情報発信の場として、公共的に整備された市の施設・横町町家交流館のギャラリー等において、雄大な歴史と豊かな文化の香る八女の暮らし・営みの継承・向上をめざして、様々な芸術文化の企画展を年に4〜5回取組まれています。これからはその一部を紹介します。 八女福島の町並みの南東の端に位置する福島八幡宮で、江戸中期から始まったと伝わる大祭「放生会」の奉納行事として始まった「からくり人形芝居」。いわゆる「八女福島の灯籠人形」は、260年以上の歴史を持ち、永い間氏子の手で受け継がれてきた伝統ある民俗芸能で、S52年に国の「重要無形民俗文化財」に指定されています。 後継者を含めたからくり人形の操作方法や、人形使い手の法被・道具などあれこれを天智氏市民にその文化を広めています。 Bunka06 八女福島の燈籠人形のポスター 八女市の基幹産業である農業の中で、工芸作物である八女茶は、応永30年(1423年)、明国より帰国した学僧、栄林周瑞(えいりんしゅうずい)が八女市黒木町笠原に霊巌寺(れいがんじ)を建立、持ち帰った茶の実とともに、明の製茶技法と喫茶法を伝えたことが発祥とされます。特に幕末からは、長崎の商人によって、日本茶の輸出が始まり、八女茶もその一翼を担いました。 八女地方は、矢部川が作り出した豊かな土壌と良質な水、茶葉の栽培に適した日中の気温が高く夜間は冷え込む特有な気候に恵まれ、そこで栽培された八女茶は日本有数の高級茶として全国的に知られています。2010年4月に八女茶の歴史を整理し、生産に使われてきた道具、資料・写真等の展示し、独特の飲み方である「しずく茶」の試飲会では、その伝統の味に触れていただきました。 Bunka07 八女中央大茶園