NPO八女町並みデザイン研究会の伝統技法の研修会として、柿渋の製法について学びます。
八女地方の多くの民家では古くから柱・梁・建具・床・板壁の木部に柿渋とベンガラや松煙を混ぜて塗られています。今回、八女市内で唯一、柿渋の製法をされている立花町の中尾さんにお願いして、柿渋絞りを見学させていただくことになりました。
柿渋
柿渋塗り(横町町家交流館)
柿渋を用いて、建物の下地に塗る、漆器の下地に塗る、布を染める、紙に塗る、漁網を強化する、酒を濾過する・・・。
先人たちは長い歴史の中で、柿渋に含まれる「タンニン」が「発酵」という過程を経て、様々な効力を発揮するに気付き、生活の数々の場面に活かしてきたのです。
柿渋づくりは広く日本全国で行われていた、大変古い時代からの日本人の知恵であり、驚くほど多様な用途に使われ、いかに重宝されていたかがわかります。
かつては、全国のどの地域でも盛んに柿渋が作られていましたが、だんだんと化学塗料・化学接着剤などに代わってしまい、作られなくなってしまいました。
八女では、この中尾商店さん一軒のみが柿渋製造を続けておられます。
急ではありますが、お申し込みの上、貴重な機会ですので、ご参加いただきますようご案内申し上げます。
日時:平成26年8月12日(火)16:00~
場所:中尾酒店(八女市立花町下辺春)
集合:八女市役所に15:30集合(乗り合いで現地に行きます)
参加費:無料(八女市役所にはご自身でお越しください)
申込み先:info@yame-machiya.net (お名前、ご連絡先(お電話番号)を記載の上、申込みください)